「図(チャート)」とは、定義するなら「文字や文章を、四角・丸といった図形で囲み、線でつないだり矢印をつけたもの」です。
うまい図は直感的に理解しやすく、相手にすばやく、正確に情報を伝えることが出来ます。つまり、うまい図が書けると、プレゼンがぐっとわかりやすくなります。 |
1.目的に合った図(チャート)を選ぶ |
それでは、良く使われる図(チャート)の種類をご覧ください。 |
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●拡散チャート
構造、構成を表します。
組織図に良く使われます。 |
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縦にして、ファイル構造を表すのにも良く使われます。
組織図の作り方はこちら |
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●フローチャート(流れ図)
作業の手順や手続きを表します。 |
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●円交差
グループ分け、カテゴリーを表します。
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●三角図
階層構造を表します。 |
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●ガントチャート
日程や、スケジュールを表します。 |
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いかがですか?
ここであげたチャート以外にも色々な種類はありますが、、自分が伝えたい情報に合った図(チャート)を選ぶことが大切です。
では、以下のポイントに注意して作りこんでいきましょう。 |
2.視線の流れを意識する |
ここからはフローチャートを例にお話します。
一般的に人の視線は、ひとつの画面の中で、「左から右」、「上から下」に動きます。
回転する場合は「時計回り」に動きます。
順序がある図を描くときには、この自然な流れにそむかないようにしましょう。 |
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また、一気に図を見せると、見ている人はどこの部分に注目すれば良いのか迷ってしまいます。
そこで、一つ一つの部品を説明にあわせてアニメーションで表示させるのが効果的です。
そうすれば図と説明が一致し、非常にわかりやすいプレゼンになります。 |
3.図形の形、向き、配置をそろえる |
下図をご覧ください。 |
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悪い例 |
このように微妙にずれている図だと、見ている人は「ずれ」が気になって説明に集中できなかったり、あなた自身に対して「丁寧な仕事が出来ない人だ」という印象を持ってしまいます。
やはり、一つ一つの図形をきれいにそろえることが大切です。 |
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良い例 |
きれいにそろえるには、少々テクニックが必要です。
詳しくはパワーポイントの小技のコーナーでご紹介していきますので、こちらをご覧ください。→パワーポイントの小技4へ |
4.適度に余白を取る |
これも、下図をご覧ください。 |
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悪い例 |
文字が大きいほうが見えやすいのはそうなんですが、図に関して言えば「バランス」が大切です。
適度な余白をもったほうが、すっきりとした分かりやすい図になります。 |
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良い例 |
5.配色に気をつける |
配色に関する注意は別のページでもお話しましたが、もちろん図を描くときも注意してください。
ポイントとしては、3つあります。
一つ目は、色を使いすぎないこと。一つ一つの図形の色を変えるなんてことはやめましょう。基本的に一色で統一するほうがいいです。下の例で言えば、丸い図形、矢印のそれぞれで統一した色を設定しています。
二つ目は、スライド全体の配色に合った色にすること。図だけ違ったテイストの色にならないよう、プレゼンのイメージにあった色を使いましょう。
三つ目は、強調したい図形があれば、それだけ色を変えること。アニメーションも何か変化のある効果をつけると、より注目されるでしょう。 |
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〜まとめ〜 |
1.目的に合った図(チャート)を選ぼう。
2.視線の流れを意識する。「左から右」「上から下」「時計回り」が基本。アニメーションも使って効果的に表示させる。
3.図形の形、向き、配置をそろえる。
4.適度に余白を取る。
5.配色に気をつける。同じ意味の図形は統一した色にし、強調したい図形は目立たせる。 |